在庫の削除・最適化について
在庫の最適化が必要とされる背景
在庫削減からROA(総資産利益率)の向上へ(収益力の向上)
企業経営におけるロジスティクスマネジメントの重要性が高まっています。従来までのコスト削減を重視した取組みから、資産を適正化し収益力を高める為の取組みへと変化しています。その実現の為に効率的なロジスティクスマネジメントを行う必要があるのです。
在庫が最適化されるまでの流れ
- ステップ1【現状分析】入・出・在庫データを用い貴社の現状を解析します。
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- 出荷量の平均とばらつき
- 在庫補充リードタイム
- 在庫補充頻度
- 在庫回転率/出荷対応日数/欠品率
- ステップ2【需要トレンド分析】需要トレンド分析(RFM分析)を行い出荷特性を分類します。
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- 統計分布(計7種類の分布の中から)
- 管理区分選定(1類・2類・3類・4類)
- 発注点設定(発注点管理)
- リードタイム設定(アイテム毎)
- ステップ3【シミュレーション】在庫圧縮のシミュレーションを行います。(改善効果)
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- 在庫削減数・在庫削減率・(品番毎/管理区分毎)
- 在庫回転日数/在庫回転率/出荷対応日数
- 欠品回数/欠品率
- ステップ4【ご報告】分析結果を貴社へご報告します。
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- 分析概要(対象在庫/分析期間)
- 特性分析結果(RFM分析)
- 適正在庫分析(発注点管理/削減効果/欠品低減効果)
- 適正在庫維持に関するご提案
特徴
在庫分析の特徴
従来までの一定期間内の出荷量のみを対象とした分析方法とは違い、需要頻度・最終需要時期を加えた項目で分析をいたします。
その結果、従来は見落とされがちの細く・長く売れる定番商品についての管理こそが重要であることがお分り頂けます。
通常 | 今回 | |
データ抽出期間 | 一定 | 一定 |
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分析項目 | 出荷量 | 出荷量/需要頻度/最終需要時期 |
分析方法 | ABC分析 | RFM分析 |
※最終需要時期(Recency) 需要頻度(Frequency) 受注量(Monetary)
在庫分析(例)
- 過剰在庫削減
- 発注点管理を導入する以前は平均在庫が約1500本だったのが、導入後は約250本にまで削減する事に成功。しかも欠品は起 こしていない。
- 欠品削減
- 従来の管理方法では欠品が多発していましたが、発注点管理を導入することにより適正な在庫数が把握でき、欠品が防止出来るようになった。
発注点管理の導入について
発注点管理の導入
発注点管理とは、適正な在庫水準を科学的、論理的、客観的に決定する仕組みのこと。
商品の調達にかかるリードタイム、安全率、1回の発注量を求め、最適な発注点を算出します。
発注点を定期的に見直す事でより精度の高い在庫管理が出来ます。
運用支援フロー
- 1.貴社実績データに基づき弊社で発注勧告リストを作成します。
- 2.貴社ご担当者様は発注勧告データに基づき、生産指示または発注を行います。
- 3.定期的に発注点の見直しを行い、常に最適な状態を維持・管理します。