BCP(事業継続計画)策定について
BCP(事業継続計画)とは
事故・災害 | 発生確率は低いが、発生した際の影響が大きいもの (地震 洪水 台風 火災 テロ 停電 パンデミック など) |
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資産 | 企業経営や組織の運営に必要なすべてのこと (財産 人員 技能 情報 技術 土地・建物 製品 など) |
事業 | 製品及びサービスを提供する為の一連の活動のこと (「企業=事業」のこと 「企業の1事業部=事業」のことの両方) |
継続 | 事業を支える重要な業務を速やかに復旧・継続すること (経営者が設定した目標復旧レベルを目指した復旧・継続) |
BCPの全容図
物流起点のBCP(物流BCP)とは
BCP(事業継続計画)の進め方
BCP策定までを以下の5項目に絞り短期間での策定を目指します。(1ヶ月~3ヶ月で全ての工程を終了)
ステップ名 | 合意事項/成果物 | 作業内容 | 所要時間 | |
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1 | BCP基本方針の策定 | ・BCP策定の目的 ・対象事業(今回は物流) ・事業の復旧要件 ・想定する災害/被災シナリオ |
①簡易エクササイズ ②事業影響度分析 ③リスクアセスメント |
2日 |
2 | 現状把握と課題の特定 (重要業務の抽出) |
・重要業務(今回は物流) ・業務の目標復旧時間 |
④業務影響度分析 | 2日 |
3 | 課題への対応方針決定 (事業継続対策の決定) |
・ボトルネック ・目標達成方法 |
⑤事業継続対策の検討・決定 ⑥緊急事態に対する基本的な 対応体制の検討・決定 |
5日 |
4 | 具体的行動計画作成 (BCP文書) |
・事業継続計画(BCP) ・エクササイズ計画書 |
⑦BCP文書の確定 ⑧エクササイズ計画の作成 |
1日 |
5 | 検証・見直しの実施 (エクササイズと改善) |
・エクササイズ報告書 (結果と課題) ・年間運用計画書 |
⑨エクササイズの実施と結果報告 ⑩年間運用計画の作成 |
1日 |
プロジェクト体制(例)
- 組織の意思決定権者がプロジェクトに関わることが重要。
※一部門で策定する場合には部門長。 - 事務局は会社を総括的に理解し、各事業部門と密接に連絡を取る事が出来る部署が最適。
※経営企画室・総務人事等。 - 策定においては現場を良く理解している各事業部門の実務担当者が参加することが望ましい。
有効なBCPを策定・運用・維持する仕組み
物流BCP(事業継続計画)策定までの流れ
- ステップ1【現状分析】あらゆる角度からの貴社物流業務の調査・分析
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- 物流業務内容の詳細把握(WMS/業務フロー/現場調査)
- 他部署間の業務関連調査(システム/データ連携など)
- 仕入先(調達先) 顧客との関連調査
- 拠点立地状況調査(震災リスク分析 など)
- ステップ2【事前準備】プロジェクトをスムーズに進める為の事前準備
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- プロジェクト計画立案(時期/整備期間など)
- プロジェクト推進体制(事務局/責任者/担当者)
- 事前ヒアリング実施(各担当者)
- 課題・ボトルネックの可能性の事前調査
- ステップ3【プロジェクト推進】経営サイドの強いリーダーシップのもとでプロジェクト推進
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- BCP策定の目的・意義
- 対象事業抽出
- 業務の目標復旧時間
- 目標達成方法(課題・ボトルネックの対処法方)
- ステップ4【物流BCP策定】5ステップでのBCP作成
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- 事業継続計画(BCP)
- エクササイズ計画書
- 年間運用計画書